この前、分解中だったジャンクThinkPad R61は、起動不能ジャンクとして売られていたものです。
ACアダプタを付け電源を入れると、ロゴ画面のすぐ後に「Fan Error」がでて、すぐに電源が切れてしまいます。これは以前、ThinkPad T60で同じ現象を修理していたので、R61もファンユニットの交換で良くなりそうです。
ただちょっと気になるのが、T60の時と違いファンの回る音が全くしないのです。T60は電源を入れるとかなりの異音が本体から聞こえてきたのですが、R61からは全く音が聞こえません。回ることが出来ない程ファンが壊れているのかもしれませんが、ジャンク野郎の勘??が何かを感じます。
とりあえず、分解して状態を見てみることに・・・
分解の手順はT60とほとんど同じで、パームレスト→キーボード→ヒンジカバーという順でバラしていくとファンユニットが姿を現します。
ファンユニットも外そうとしたら、なぜかファンの電源ケーブルが外れていることに気がつきました。
「えっ!!もしかして、これがファンエラーの原因??てか、外れてたらエラー出るの当然じゃん」
早速ケーブルをコネクタに差し込み、一丁上がり。これでジャンクから復活、なんて簡単に ラッキーだな俺って・・・と思いつつ仮組みして電源ON、
すると、「ギャルルルルルゥゥゥ」と盛大にファンからの異音、もちろんファンエラーで起動不能。
そんな甘いものではないでしたね。ファンの電源ケーブルは、異音が出るため外されていたようです。
ということで、ファン交換作業確定というわけですが、以前YOUTUBEにアップロードしていたT60のファンエラー修理の動画に、グリスアップをしたら静かになったと言うコメントを貰ったことを思い出し、ダメもとでファンの軸受け部分にグリスアップをやってみることにします。
まずはファンユニットを取りだし、ファンとヒートシンクに分解、ファンの羽部分を引き抜き、軸受け部分にクレ5-5-6(厳密に言うとグリスではないのですが、家にあった潤滑剤がこれしかなかったので)を吹きかけて、組み立てた後はファンの羽を手で回して馴染ませます。
またもや仮組して、電源ON・・・・・
すると、今度はファンの異音が無く、「Fan Error」もでなくなり、そのままPOST画面へと移行していきました。何度か電源ONを繰り返して動作を検証してみましたが、安定して起動する様になりました。
こんなもんで「Fan Error」が直ることがあるんですね、T60の時もわざわざファン交換しなくて良かったのかもしれません。